SBI証券のIPO配分傾向

IPO投資をされている方々にとって、とても気になる情報の一つに、各証券会社のIPO配分ルールや配分割合があります。

IPO投資は、証券会社の口座開設からのスタートしますが、まずどこの証券会社に口座開設するかの判断には、IPOの主幹事/幹事実績とともに配分ルールや配分割合をある程度知っておくことが有用です。

また、ある程度IPOでの経験を積んだ後でも当選確率をあげるためにも、証券会社情報は不可欠です。

IPO抽選ルールや配分割合の基本部分は、証券会社のHPに記載されてる公開情報ですが、慣れないとわかりにくいものですし、各社の公開度には差があります。

ネット証券最大手のSBI証券を例にとって、実際にIPO配分ルールや配分割合を確認してみましょう。

  1.まず検索エンジン等を使い証券会社のHPを見つけます。

 2.取扱商品や新規上場株、新規公開株、IPOなどのキーワードを頼りに
  IPO情報ページを探してください。
  SBIイー・トレード証券では下記ページ
   新規上場株式 公募増資・売出ブックビルディング情報
  が相当します。

 3.IPOにとって重要な情報は、
   募集等に係る株券等の顧客への配分に係る基本方針について
   新規上場株式ブックビルディング参加方法
   IPOチャレンジポイント 詳細はこちら
  などにありますので、クリックして目を通してください。

いかがでしたでしょうか。
予想以上に文章が多く、難解で時間がかかったのではないかと思います。

いくつかの証券会社のルールを把握した後は、各社別の特徴を覚えるだけで済みますので、気後れせずにすすみましょう。


HPから読み取れるSBI証券のIPOの特徴

 個人客への配分予定数量の70%については、抽選で決定
 →有効申込数(上限無し)に比例した当選確率の完全抽選

 個人客向けの30%については、IPOチャレンジポイントで決定
 →使用したチャレンジポイントの多い順に配分

 個人客様向けには裁量配分やステージ制優遇抽選は無い

 個人客と個人以外(法人口座,機関,体面部門..)の配分比率は記載なし

 個人以外は配分予定数量の10%を抽選で、残り90%を裁量配分で決定

詳細は当サイトの関連記事イートレードのIPO変更で確認ください。


ところで、個人客と個人以外(法人,機関,体面部門..)の配分比率を知りたくはありませんか。

実は実績が日本証券業協会のHPで公開されています。

 当サイト関連記事 日本証券業協会とは

 日本証券業協会HP

 新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況

いかがですか。
公開されているとは言え、自分で調べるのは手間がかかりそうですね。


では、途中をはしょってSBI証券の配分比率の結論を急ぐと、

 個人客への配分64%、それ以外(法人,機関,体面部門..)36%

 個人客向けの72%(全体の46%)が有効申込数に比例した当選確率の完全抽選

 個人客向けの28%(全体の18%)がIPOチャレンジポイントで配分

という実績になっていました。(2007年7〜9月上場銘柄:除く東証1部IPO)

SBI証券は、私たちのような個人投資家向けには、半数弱(46%)を有効申込数に比例した当選確率の完全抽選で、1/5弱(18%)をIPOチャレンジポイントで配分していると覚えておけば良さそうです。


例えば、年末期待のトレジャーファクトリーのイートレードへの配分は56枚ですから、

 資金力比例抽選      26枚 (56x46%=26枚)
 チャレンジポイント多い順 10枚 (56x18%=10枚)

となります。

極めてざっとした推定ですが、資金力比例抽選への参加者2万人、1人平均5枚(60万)申し込むと仮定すると

 申込み1枚あたりの当選確率 0.03%
 10枚(120万)申し込み     0.3%
 100枚(1200万)申し込み    2.6%
 1000枚(1.2億)申し込み   26.0%

ほぼ確実に当選するためには、なんと3億円必要という計算になります。

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修正(2007/12/16)

上記仮定(資金力比例抽選への参加者2万人、1人平均5枚(60万)申し込む)が、少なめではないかとのご指摘をいただきました。

情報開示レベルが高い、マネックスや楽天証券の情報から検証し下記の通り修正します。

資金力比例抽選への参加者4万人、1人平均8枚(96万)申し込むと仮定すると

              当選確率 競争倍率
 1枚(12万)申し込み     0.008% 12000倍
 10枚(120万)申し込み     0.08%  1200倍
 100枚(1200万)申し込み    0.8%   120倍
 1000枚(1.2億)申し込み    8.1%    12倍
 10000枚(12億)申し込み   81.0%   1.2倍

トレジャーファクトリーでほぼ確実に当選するためには、なんと10億円以上必要という計算になります。
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トレジャーファクトリーはイートレへの配分枚数が少なすぎますので極端な例となりますが、イートレード幹事引受でのA級IPOゲットは、億の資産を動かせる個人投資家であっても困難であることは確かそうですね。


管理人のような普通の個人投資家にとってのSBI証券でのIPOゲット作戦は、

 こつこつ申し込み続けてチャレンジポイントをためて勝負(200P以上)

 引受枚数3桁後半〜4桁の主幹事銘柄で資金集中勝負

 ばらまき大型IPOを銘柄選定の上で申込み(地合いが悪ければ購入せず)

となるでしょう。


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P.S.
上記計算で、2007年7〜9月上場銘柄:除く東証1部としたのには理由があります。

例えば、8月18日上場のC級ばらまき東証1部IPO(結果は公募割れ)バンテック・グループ・ホールディングスの場合、イートレードでは事前に発表された引受け枚数以上を個人投資家に配分しています。

バンテック・グループ・ホールディング
 イートレード引受け枚数   2500枚
 個人以外          非公開
 個人投資家向け配分     4250枚
  (内 申込み枚数比例抽選   2975枚)
  (内 チャレンジポイント配分 1275枚)

どう考えても引受け枚数以上の個人投資家向け配分は不自然ですよね。

やはり、イートレードは全体で6000〜7000枚配分したと見るのが自然では無いでしょうか。

目論見書情報の2500枚と推定配分枚数6000〜7000枚との差分約4000枚は、BBでの積み上げ結果を見て、店頭系大手がイートレードに回したのではないかと邪推しているのですが..

というような背景で、ばらまき銘柄を含めて計算すると、配分割合がイレギュラーなばらまき銘柄配分実績に引っ張られて実態と離れてしまうためはずしました。

ちなみに7月25日上場ダイヨシトラスト(福Q 公募割れ)だけは、全枚数が個人客向けとなっており、法人や機関、体面部門では1枚も配分されていませんでした。

もともと福Q等地方市場の小型銘柄は機関投資家は買わない傾向がありますが、それ以外の配慮もありそうで、何だかな...です。

ともかく、投資判断は自己責任! 自分のお金は自分で守るため、ばらまき銘柄と地方銘柄、特に地合いが悪い時期には銘柄選定が不可欠ですね。

 株ブログ IPO・新規公開株  


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SBI証券のIPO配分傾向 へのコメント ありがとうございます

1. Posted by ゆう太   2007年12月16日 14:20
いつも参考にさせていただいております。
今回のイートレのIPO配分の詳細な分析、大変参考になります。ありがとうございます。
ただ、1つだけ管理人さんの推定に異論があります。

資金力比例抽選への参加者の件です。 参加者2万人、1人平均5枚(60万)申し込むと仮定されているのは、少々少なめではないかと思います。

と申しますのは、私は2口座合計で常時イートレに1億5000万円ほど置いています。
それで、今年はマネーパートナーズ以降、当選がありません。(チャイナ、バンテック、ナチュラム、桧家住宅等は見送りました)
ですから、A級IPOでは少なくとも、参加者3万人、1人平均200万程度の申し込みがあるのではと推定しています。

なお、楽天への資金移行も考慮しているのですが、1つの口座だけでは1億円に足りません。
2. Posted by 管理人Hiro    2007年12月16日 15:19
ゆう太さん、

>参加者2万人、1人平均5枚(60万)申し込むと仮定されているのは、少々少なめではないかと思います。

貴重な情報ありがとうございます。

イートレの口座数はマネックスの約2倍、マネックスよりも前受金ルールが緩いこと、不人気IPOでもポイント狙い申込者が多いことを考慮すると、2倍強くらいと推定するのは妥当そうです。

人気IPO  5万人 1人平均 100万〜200万
不人気IPO 3万人 1人平均 1.5枚(20-40万)

くらいでしょうか

となると管理人の当選確率は2〜3倍過大評価していることになります。

凄まじいばかりの競争倍率ですね...

記事の本文を加筆修正しておきますね。
楽天証券でもフィードバックがあればお願いします。

3. Posted by ken   2008年03月09日 20:22
いつも良い情報を得させていただいております。
ありがとうございますm(__)m

さて、質問があります。
今回の.▲セルマークと▲咼螢鵐哀轡好謄爐領省が同日に抽選の場合、買付余力に対して申込みはどのように考えたらよろしいのでしょうか?
例えば34万円の買付余力があった場合、。桶堯34万円)■桶堯26万円)と重複して申し込めるのか?それとも。嘘堯17万円)◆13万円)や。桶堯34万円)■鯵瑤里茲Δ貿禀嬪称亙しか申し込めないのか?
イートレのHPを見たのですが、いまいちわからずにおります。もしお分かりでしたらご教授願います。

ちなみに今回、私は両方で買付余力分しか申し込んでいません。
4. Posted by 管理人Hiro   2008年03月09日 21:02
kenさん、

>例えば34万円の買付余力があった場合、2株(34万円)2株(26万円)と重複して申し込めるのか?それとも1株(17万円)(13万円)や2株(34万円)0株のように買付余力分しか申し込めないのか?


両方マックスで申込み可能です。

最初の抽選(どちらが最初かは不明)で当選すれば、
その分だけ資金が拘束されて、残りの資金で可能な枚数で抽選されます。

競争倍率が天文学的なので、小技はきかないのですが、
ちょっと手間を省くノウハウを、

 申込時に100枚でも2000枚でも多めに申込みを入れておく。
 資金残高で自動的に申込み有効枚数がイートレ側で計算されるので、計算不要。
 
ご存じでした?


ポイント狙い(落選希望)の場合は、ポイントを使わず申込みは1枚がセオリーです。
5. Posted by ken   2008年03月10日 16:32
さっそくのご返答、ありがとうございましたm(__)m

まったくそのような仕組みを知りませんでした…今回はビリングだけ1株で残りの資金をアクセルに回したものの、まったく無意味だったのですね(*_*)
今後はHiroさんのご回答のように申込を行いたいと思います。ありがとうございました!!
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