2007年IPO 売買単位別初値傾向 IPO投資家になろう

2007年IPO 売買単位別初値傾向

全国証券取引所は、上場会社の普通株式の売買単位を最終的には100株へ統一するため、"売買単位の集約に向けた行動計画(2007/11/27)"を公表しました。


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売買単位統一の目的は多数述べられていますが、

 ・投資家の利便性(関連過去記事:IPO参加資金の計算方法)

 ・値幅制限や値刻みのわかりやすさ

 ・誤発注リスクの低減(ジェイコム,アドウェイズ,etc)

 ・証券取引所システム開発の効率化

 ・国際標準への歩み寄り(市場の国際競争力維持)

に意義があると思っています。


ちなみに、現在の日本では売買単位が8種類(!)あるのですが、1株銘柄のIPO初値上昇率が良好(笑)なことを除けば、客観的にはデメリットばかりが目立ちます。


売買単位の集約フェーズ

 第1段階 :2008年4月以降の新規上場申請会社及び2008年4月以降に単元株式数の
      設定・変更を決議する上場会社には、単元株式数を100株とすることを
      求める

 第2段階 :2009年4月以降を100株と1000株の2種類に集約するための移行期間と
      し、上場会社に協力要請を行う

 第3段階 :2012年4月以降(仮)を100株に統一するための移行期間とし、
      引続き上場会社に協力要請を行う。

 参考資料:売買単位の集約に向けた行動計画


近い将来上場されるIPOの売買単位が100株のみになると、初値にどのような影響があるのか、2007年のIPOデータで検証してみましょう。
(実益というより、これは趣味の領域ですね)


2007年 売買単位別IPO


クリックで2007年IPO散布図が
拡大されます



今回は、売買単位別に区別できるようにグラフを加工してみました。

  縦軸 初値上昇率     単位 %
      例:0%=公募価格と同値 100%=公募価格の2倍
  横軸 市場からの吸収金額 単位 億円(対数表示)
      公募価格x公開株数合計,オーバーアロットメント含まず

特徴は、
 ・初値が公募価格の2倍を超えるIPOの大半は1株単位銘柄
 ・2007年初値上昇率TOP20銘柄で1株単位以外は9位のエヌピーシーのみ
です。


2007年 1株単位IPO

クリックで2007年IPO散布図
(1株単位のみ)が拡大されます




1株単位のみのデータで見ると、IPO人気3市場(マザーズ,ヘラクレス,NEO)と似たような傾向が綺麗にでます。

1株単位に限れば、軽量IPOの初値は2007年もかなり良好でした。
 (論理的根拠に乏しいのですが,デートレーダーの好みでしょうか)


2007年 1株単位以外のIPO

クリックで2007年IPO散布図
(1株単位以外)が拡大されます




逆に1株単位以外のデータで見ると、小型IPOであっても初値上昇率はやや押さえられた感じになりました。

マザーズに上場したエヌピーシーは100株単位ですが、1株単位以外のIPOの中では飛び抜けて良好な初値となりました。

太陽電池に対する注目の高まりを受けて、事業の将来性や足下の利益成長性が評価されたのか、現在の株価も堅調です。


2007年 1株単位以外のIPO(拡大)

クリックで2007年IPO散布図
(1株,100株単位以外)が拡大されます




人気の1株単位、堅調な100株単位銘柄を除いたマイナー系(笑)10,500,1000株単位IPOだけのデータです。

マザーズ上場の10株単位UBICの初値は、公募価格の2倍と頑張りましたが、その他のIPOはほとんどが公募価格付近となりました。


2007売買単位別IPO


クリックで2007年売買単位別
IPO社数が拡大されます






 2007年IPO 初値上昇率 社数
 --------- --------- -------
   1株単位  62%  81社
   10株単位  24%  6社
  100株単位  30%  25社
  500株単位   5%  1社
 1000株単位   6%  8社

統計的には過去の1株単位IPOの初値上昇率が高いのは確かですが、だからといって、100株単位に統一されるとすべてのIPOの初値が伸び悩むという合理的な根拠はありません

長期的にはメリットが大きい方向性ですので、セカンダリに参戦していただけるデイトレーダーの方々の"慣れ"が解決してくれるのではないでしょうか。


P.S.
IPO銘柄選定に有効な"手がかり"の一つが無くなりますので、その辺の分析は必要でしょう。

 


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